2024.01.31
令和5年度第3回医療と介護の連携研修「患者の望む在宅療養をかなえるために~医療と介護の連携を考える~」を1月31日に実施しました。今回の研修は、在宅でのパーキンソン病療養者に関わる専門職の方に講師をお願いし、介護保険サービス事業所の看護師・セラピスト・介護支援専門員等の多くの職種の方々に研修案内を行いました。多数ご参加いただき、ありがとうございました。
【テーマ】「パーキンソン病療養者の在宅療養連携支援について」
【日 時】令和6年1月31日(水) 13:30~14:30
【参加者】39名(保健師・訪問看護師・施設看護師・作業療法士・介護支援専門員・社会福祉士・介護
福祉士・事務職)
【講 演】
1)まごころケアー研究センター高砂 理学療法士 楢﨑 政也 氏
『望む在宅生活を叶えるための連携とは~パーキンソン病の方を通じて学んだ連携の重要性~』
2)ひいらぎデイサービスセンター高砂 介護福祉士 岡野 歩 氏
『パーキンソン病におけるパワーリハビリの効果』
3)まごころケアー研究センター高砂 主任介護支援専門員 中村 律子 氏
『安心できる在宅生活を送るために ケアマネジャーができること』
【質疑応答・意見交換】
【まとめ】三木医院 院長 三木 健史 先生
今回の研修会では、楢崎理学療法士からは、この地域の医療や介護情報から、多職種連携の目的とパーキンソン病の症例を参考に、目標設定の方法と共有についてのご講演がありました。岡野介護福祉士からは、歩行改善に特化したリハビリにおける自立支援とパーキンソン病におけるパワーリハビリの効果について説明がありました。中村主任介護支援専門員からは、利用できる制度と「利用者が大事に思っていることを大切にチームで共有していく」とご説明がありました。
質疑応答の中で、パーキンソン病の方は、症状の変動がある中で、個々の利用者の体調に合わせて、負荷を調整しながら、リハビリを実施していることが分かりました。また、その状況を多職種で共有されていることも分かりました。訪問リハビリや通所リハビリ等を利用する時には、「利用者が何を希望するのか、リハビリの目的は何なのかを考えて調整していく」とのアドバイスもありました。
アンケートの中では、「大変良かった」「良かった」との回答をいただき、「多職種からの情報をもとに目標設定する重要さを改めて感じた」、「多職種の連携と情報の共有、デイサービスの情報の共有も重要だと実感した」、「パーキンソン病の方のリハビリのあり方や向き合い方について、勉強になった」とのご意見がありました。
最後に、三木先生より研修のまとめがあり、利用者の望む暮らしの実現のために、その人の目標を引き出し、チームで共通認識して支援していくことの大切さ改めて学ぶことができました。
講師の先生方、ご講演ありがとうございました。